2022年6月15日(水)
意味を手放す
松本智量
しばしば、お電話をくださる方がいらっしゃいます。
その方は一年ほど前に心を深く傷つけられた経験をされ、
以来、自分が生きている意味はあるのでしょうかと
毎回問うてこられます。
その訴えはいつしか私自身への問いにもなりました。
生きている意味。意味?
意味って、たしかに魅力的ですが、
意味って、けっこうくせ者で。
意味があると思うから生きていけることはあります。
しかし、「意味」に囚われて、生きづらくなることもあるのでは。
ありもしない「意味」に縛られていることもあるような。
意味なんて、あってもなくてもいい。
仏さまからそう呼びかけられているように私は思うのです。
とりあえず、お茶をいっぷくいただきましょう。
2022年6月1日(水)
言えなかったこと 東 好章
今までいろんなことがあって
言えなかったことがあるよね
何度もどうしようかと思って
口の先まで出てきたのに
どうしても言い出せなかった
言葉にできなかったことあるよね
今はゆっくりと聞かせてもらいたい
いつまでも聞かせてもらいたい
そんなあなたの思いを
どうかゆっくり聞かせてもらいたい
私もその人も仏様も
いつも待っているからね
2022年5月15日(日)
祈り
「亡き母の心と繋がっている気持ち」
ともに御仏に額づき故人へのお経を手向けた方がその胸の内を伝えてくれました
胸にのこる寂しさや辛さ、苦しみや悲しみ、腹立たしさや切なさ
手を合わせて祈る私たちの思いはそのまま
仏さまの御縁で大切な方と繋がっています
2022年5月1日(日)
いるだけで
石井遊佳
私たちの内外は でいっぱい
「いつも笑顔で、人には優しく接するべきです」
「家族は仲良く、笑いの絶えない家であるべきです」
「ものごとは何でも前向きに、ポジティブにとらえるべきです」
は私たちを守る反面 とてつもなく私たちをすりへらす
あなたはそこに だけでいい
他になんにも なんにも 要らない
2022年4月15日(金)
ほとけさんに見守られている
人生において悩みや苦しみといった負の部分はつきもの。
誰もがそれらを避けたいと思うけれども、
避けようとすればするほど、より苦しくなることも。
だからこそ、自分自身で、手探りでも、
その悩みや苦しみの解決に真正面から取り組む。
そんな時に「ほとけさんが見守ってくれている」と思うと、
ちょっと心持ちが楽になるかもしれません。
2022年4月1日(金)
世の中には辛いこと悲しいことが多すぎます。
そうした中で生きる意味を見出せなくなってしまうこともありますね。
そんなあなたに聞いて欲しい言葉があります。
それは仏願という言葉です。 文字通り仏様の願いです。
仏願は全ての人々が幸せになって欲しいというものです。
私の信じている仏様は「阿弥陀如来」と
いう仏様です。
この仏様は「いのちの如来」であり
「光の如来」です。
つまり「いのち」とは「光」であり希望
です。
気付かないかも知れませんがこの仏様は
常に私たちの傍に寄り添って見守ってく
ださっています。
別にこの仏様を拝まなくても良いのです。あなたが信じなくても仏様があなたを見放さないのです。そういう「お節介」な仏様が阿弥陀如来です。
何もしなくてもいい、普段と同じでいい、でもそういう仏様が常にいらっしゃるのだと気づいて欲しいのです。
あなたに「いのち」と「光」の希望が届きますように。 合掌
2022年3月15日(火)
私のこと
話せば楽になるって 本当だろうか
取り返しのつかない過ちを後悔し続け
重い秘密を隠している私
無神経な言動で人を傷つけたこと
思い出すと苦しい
辛い気持ちを誰かに託そうなんて
都合が良すぎると自分を責める
唯(ただ)仏さまにだけ思いを打ち明け
赦(ゆる)されて
このいのちを生きてゆくことができる
合掌
2022年3月1日(火)
大きなもの
夕やけ 朝やけ をみると少し気分があがる私
特に夕やけは朝やけよりは長い時間楽しめる
いつの間にか空の色に赤みがかかって
すこぉしずつ色を変えながら
すこぉしずつ色が暗くなりながら
すこぉしずつ夜のはじまりへと移っていく
そんな夜の訪れもずっと続くわけでもなく
次の日の夜明けには夕やけよりはさわやかな色の空
朝やけを見せてくれることがある
右の端から左の端まで空が見渡せる
そんなところで空を見ると
あぁ 空は大きくて 私たちはつつみこまれているようだ
そう 一人きりのように見えても
ひとりきりじゃないのと同じように
2022年2月15日(火)
心安らかに
不安な世の中 心も不安でいっぱい
あのとき 別の道を歩んだなら 今の生活は どんなだろう
これまで 気に留めなかったことにも 思いを馳せてしまう
後悔が 自分を苦しめる
かえりみれば 悩みつつも いつも 最善をつくしてきた
ぐずで不器用 けれども 懸命に生きている
そんな自分を 褒めてあげよう
心が すこしでも 安らかになりますように
2022年2月1日(火)
不安なとき、辛いとき、悲しいとき、苦しいとき、
そんなときは誰かにゆっくりとその気持ちを話してみる。
話せる人なんかいないとあなたは言うかもしれないけれど、そんなときは仏さまに話してみる。
うちには仏さまなんていないよと言うかもしれないけれど、あなたのすぐそばでずっとあなたが来るのを待っている。
仏さまは何も言わず、微笑みながら
あなたの言葉に耳を傾けている。