あなたに

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「すみません」より「ありがとう」

藤澤 克己 閉まりかけたドアを押さえたら、飛び乗ってきた人に 「すみません」と言われた。 重そうな荷物を運ぶのを手伝ったら、年老いた女性に 「すみません」と言われた。 話をただ聞いていたら、行き詰っていた人から 「すみま […]

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「ふみはずしましたが 気がつけば  ここも仏の道でした」(榎本栄一)

吉田 健一 生きることはとても辛いこと。 お釈迦さまのみ教えも 苦しみに出会ってはじまりました。 もうこれ以上がんばれない。 もうこれ以上ひとりでは抱えられない。 つまずいたとき、迷ったとき そのようなときにこそ、 はじ […]

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「かなしみを あたためあって 歩いていこう」(坂村真民)

江口 隆晶 お一人で苦しみを抱えていませんか。 お一人で涙を流し、悲しんでいませんか。 言葉に出せないあなたの辛いお気持ちを お手紙に綴って下さい。 共に悲しみ、共に歩んで参りましょう。

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「北風がふいて 木は葉を落とし  南風がふいて 木はまた芽をだす」(榎本栄一)

吉田 健一 季節がめぐるように 人の心も世の中も変わってゆきます。 あなたのその悩みや苦しみが 春になったら美しい花を咲かせる 心の糧になりますように。

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悩んでいても、あなたは仏さま

村上 真実 修行中、精神的に追い詰められ精神科に通うことになった。 自らを嫌い、追い込んでいた時、先輩の和尚さんがこう言ってくれた。 「病気だっていいじゃない。真実君は真実君なんだから」 山川草木、全てが仏さま。  自分 […]

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「月影の  いたらぬ里はなけれども  ながむる人の心にぞすむ」(法然上人)

吉田 健一 心のセイフティーネットが見当たらない時代です。 長く先の見えない夜を  うつむきながらひとり彷徨うよりも ふと、夜空の月を見上げるが如く足をとめてみませんか。 すべてを洩らさず照らしてくださる仏の慈悲が あな […]

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喫茶去(きっさこ)

前田 宥全 大きな欅の木だって 冬になれば葉っぱを落として休んでいる 渡り鳥も 休みながら飛んで行く 私たち人間も たまには重い荷物をおろして 心を休めることがあってもいい ※喫茶去(きっさこ) とは 「ようこそ来られま […]

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月の光

藤尾 聡允 長い人生には 時として闇夜の道を歩まなければならないこともあります。 そんな時は決して焦らず 自分の足元をしっかり見つめながら  一歩ずつ進んで行きましょう。 ふと夜空を見上げると、いつも慈しみの光で足元を照 […]

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お寺に来る男の子

島田 絵加 たまにお寺に来る男の子、 髪は金色ズボンはズルズル、返事は「ウン」。 でもその子が出入りをする扉は、 一度も開けっ放しだったことがない。 ありがとうと声をかけると、ぼそっと 「ばあちゃんが、きちんと扉を閉める […]

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当てにしない・期待しない・諦める

中下 大樹 仏教用語で「求不得苦(ぐふとくく)」という言葉があります。 人は求めているものが得られない時に苦しみます。 物質的なものばかりではなく、人間関係においてもそれは同様。 他者に対して「当てにしない・期待しない・ […]

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