あなたに
青の時代

亀井 妙禮 蒼く深い悲しみの湖に、沈みこんでしまいそうな魂の絵画群、 ピカソの「青の時代」。 ピカソには、 同じく画家を志しながらも自ら命を絶った親友がいた。 どれほど苦しんだのだろう、彼は。 そして、ピカソもまた、 そ […]

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あなたに
呼び声

稲葉 玲子 生きていた時、あなたは私を 「かあさん」とか「おふくろ」と呼んでくれた。 その次に来るのは 「風呂、飯、寝る」だったっけ?(笑) 今 あなたの声は苦しみを乗り越える為の 仏の呼び声となって私に届けられる。 私 […]

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あなたに
時の流れに身をさらされたなら

山本 隆信 子どもの頃、川遊びをしていて 足元の川面をずっと見ていたら 自分が後退していくように感じた。 とても不思議だった。 目を前に転じると 川は滔々と流れつづけている。 自分はしっかり川床に立っていて ちょっとホッ […]

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あなたに
鯉のぼりのように

雨宮 昭夫 向かい風を受けて悠々と泳ぐ鯉のぼり。 風がないとしょんぼりしてしまう。 新年度が始まって、 困難や不安を感じているあなた。 もしかしたら向かい風は、 あなたを羽ばたかせてくれるための風かもしれないよ。

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ご縁

加藤 健一 あの人と出逢わなければ、今の自分はなかった。 あの人と出逢わなければ、こんな自分にはならなかった。 きっと前者のことを「良縁」と呼び、後者を「悪縁」と呼ぶのだろう。 ただ考えてみると、良いも悪いも「ご縁」があ […]

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あなたに
私たちが、いるよ

冨永 曜照 一人で辛い思いを抱えていると 体の中に溜まった色んな気持ちで 自分が重くなってしまう。 重い身体を動かすのは辛くて 私たちが、いるよ そのままじっとしていると どんどん重くなってしまう。 自分の中に溜まった気 […]

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あなたに
掬月(きくげつ)

関 龍圓 この言葉は水に映る月を両手で掬う(すくう)という意味です。 手がゆらぐと水面が乱れ、月はきれいにあらわれません。 私たちの心は本来、満月のようなものです。 つまり明るく、清らかで、静かで平和そのもの。 苦しみの […]

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あなたに
まずは、できることから

梶山 全道 足を骨折し、松葉づえをついていた頃、 駅に行くと白い杖を突いた人が迷っていました。 まずは、できることからま 声を掛けると、「電車を乗り換えたい」とのこと。 案内をして行きましたが、 階段になり、松葉づえで降 […]

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あなたに
永遠(とわ)の安楽

色摩 真了 2月15日は、お釈迦様がこの世を旅立たれた日。 その遺徳をしのび、寺院では「常楽会(涅槃会)」という法要が営まれます。 常楽の「常」は永遠。「楽」は苦しみのない絶対の安楽。 先立たれた私たちの大切な方々も、 […]

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あなたに
いつまでも変わらずに

浦上 哲也 この写真は、あるお寺の境内の、100年前の公衆トイレです。 現代のトイレは、お湯が出て、音が鳴って、フタは自動開閉。 100年後のトイレはどうなっているでしょうか? しかし、どんなに科学が進歩し便利になっても […]

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