変わらずに

齊藤 澄泉

月は、朝になると西へ沈みます。無くなったわけでもなく。
夕方になると、またちゃんと東の空から戻ってきます。
私たちのいるこの世の中に、どんな嬉しい事があっても、
どんな辛くて苦しい事があっても
夕方になれば月が出て、空は黄昏色に染まります。
そんな風にずっとずっと続いていきます。
身をまかせるように生きたい、そうしたいと願っています・・・・。