ゆたんぽ

伊東 道純

背中のところに置いていたゆたんぽを
足元まで ぐうーっと押し下げる。
眠れない夜も まあるく 黙って
ここにいるから 安心してと
温もりを届けてくれる ゆたんぽ。
まるでちっちゃな慈父母のようだ。