包まれている

藤村 行一

“私にはもう何もない”
“結局のところ一人だ”
そんなことばかり考えていたけど、
真っ暗なところでも目が暗さに慣れてくると、色々見えてくるよね。
何もない訳じゃなくて、私たちは、たくさんの存在に包まれているんじゃないのかなあ。