2020年6月1日(月)
井上 由真 東日本大震災の後 「何が何でも見つけて菩提寺のお墓に納めてあげたい」と ご家族の遺骨を探し続ける人の姿に胸を突かれた この世の縁が尽きたとき 私は地球に抱かれる 宇宙に抱かれる すべての生きとし生くるもののふ […]
2020年5月15日(金)
浦上 哲也 羽折(はお)れた蝶は空を見る いつかは空を飛べるのか 羽折れた蝶は風を嗅ぎ 飛べない羽を震わせる 羽折れた蝶は歩き出す 飛べない羽を抱きつつ
2020年5月1日(金)
和田 和子 先が見えないと言うけど みんな、先が見えているの お先真っ暗って言うけど ずっと闇の中に居るのに気づかないだけ 薔薇色に見えるなんて幻想 見通せるなんて眉唾 お日さまの下を真っ直ぐ歩いてる、それって本当 闇の […]
2020年3月15日(日)
原田 慈縁 先日、ふきのとうの天ぷらをいただき、 春の訪れと苦みが入りまじったおいしさを 味わった。 子どもの時は、『苦くておいしくないなぁ』 と思って、避けていた「ふきのとう」。 大人になっても、何となく避けていた。 […]
2020年3月1日(日)
雨宮 昭夫 寒い寒いといっているうちにも庭に変化を感じることがあります。 種蒔き用に掘り起こした土の上に鳥が一羽止まりました。 作業する私のすぐ近くで逃げもせず、何かを探しているのでしょうか。 今はまだ鳴けなくとも、 誰 […]
2020年2月15日(土)
栁川 眞諦 失ったものを数えると 悲しみで心が痛む 貰ったものを数えると 感謝で心が満たされる 彼の人は言った・・・ すべてをありのままに受け入れた時 痛みは消えずとも もはや苦しみではなくなる 沙羅双樹の木の下で
2020年2月1日(土)
千房 良順 「念」とは、心を向けること。 「念仏」は、仏へ心を向けたり、 名を称(とな)えたり・・。 まっさらな心は、様々なものへ向ける ことができます。 仏へ、故人の思い出へ、 日々感じられる故人の面影へ、 まっさらな […]
2020年1月15日(水)
色摩 真了 菩薩とは、あらゆる苦しみに向き合い 誰もが幸せになれますように、懸命に生きる存在だ。 梅の花が寒さをその身に受け、美しい花を咲かせようとするように、 菩薩もまた厳しい日々を重ねて進むべき道を歩む。 だから 菩 […]