あなたに

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棒の両端のように

雨宮 昭夫 一本の棒には左右がある。 左だけ残そうと切ってみると、また右が現れる。 好きなものから嫌いなものへと左から順番に並べてみた。 好きな物だけ残そうと途中で分けると、やっぱり、右側が嫌いに思えてくる。 左と右、表 […]

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いつもそばに

鷲見 弘道 「独りなんかじゃないよ」 ある国を旅していたときに、その国の中学生から聞いた言葉。 彼は実家から学校までが遠いため、寮生活をしていたが、 父親は小さいときに亡くなり、故郷では母親と妹が暮らしている。 「家族が […]

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ホテイアオイ

石井 遊佳 ここはインドのチェンナイ。 毎日職場への行き帰り、アディヤール川を渡る。 街中のゴミと排水がたれながされる川。 橋の上にたちこめるたとえようのないにおい。 くらい水面にホテイアオイの花をみつけた。 まっくろい […]

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花と泥

色摩 真了 「泥より出でて泥に染まらず」 蓮の花の清浄なる様を表す言葉です。 転じて、煩悩という名の泥に染まることのない私たちの本性も言います。 でも、 美しく気高いその花は、 泥の中に蓄えられた、たっぷりの栄養の中から […]

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言葉

伊藤 顕翁 人は言葉によって傷つきもし、幸せにもなる。 言葉で傷ついたあなただからこそ言える、優しい言葉がある。 人とつながってみませんか。 あなたを待っている人がどこかにいる。

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青の時代

亀井 妙禮 蒼く深い悲しみの湖に、沈みこんでしまいそうな魂の絵画群、 ピカソの「青の時代」。 ピカソには、 同じく画家を志しながらも自ら命を絶った親友がいた。 どれほど苦しんだのだろう、彼は。 そして、ピカソもまた、 そ […]

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呼び声

稲葉 玲子 生きていた時、あなたは私を 「かあさん」とか「おふくろ」と呼んでくれた。 その次に来るのは 「風呂、飯、寝る」だったっけ?(笑) 今 あなたの声は苦しみを乗り越える為の 仏の呼び声となって私に届けられる。 私 […]

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時の流れに身をさらされたなら

山本 隆信 子どもの頃、川遊びをしていて 足元の川面をずっと見ていたら 自分が後退していくように感じた。 とても不思議だった。 目を前に転じると 川は滔々と流れつづけている。 自分はしっかり川床に立っていて ちょっとホッ […]

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鯉のぼりのように

雨宮 昭夫 向かい風を受けて悠々と泳ぐ鯉のぼり。 風がないとしょんぼりしてしまう。 新年度が始まって、 困難や不安を感じているあなた。 もしかしたら向かい風は、 あなたを羽ばたかせてくれるための風かもしれないよ。

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ご縁

加藤 健一 あの人と出逢わなければ、今の自分はなかった。 あの人と出逢わなければ、こんな自分にはならなかった。 きっと前者のことを「良縁」と呼び、後者を「悪縁」と呼ぶのだろう。 ただ考えてみると、良いも悪いも「ご縁」があ […]

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