私にとってのほとけさま

西郊 良俊

どうしようもなく苦しい時に、
ほとけさまにおすがりしました。


ほとけさまは何もこたえてくれません。


苛立って、あろうことか、
ほとけさまに喧嘩を売りました。


それでも何もこたえてくれません。


そんな不埒な私を今でもほとけさまは黙って見守ってくれています。
いかなる時も見守ってくれている。それが私にとってのほとけさまです。