有り難く生きる

加藤 健一

ずっと、語り合えると思っていた友人が、
病院のベッドで寝ている。
ずっと、叱り励ましてくれると思っていた先輩が、
声が出せなくなってしまった。
ずっと、復興を願い共に歩めると思っていた住職が、
往ってしまった。

なにが起きるか分からない。
いつものこの日々を有り難く、生きたい。